Fashion with Intention
~What is your color? ~
BY RURI
1. My Theme(私の研究テーマ)
私の研究テーマは、「ファッションと色」についてである。私は、ファッションには色があり、そこに使われる色は無意識的に感情とリンクさせているのではないかと考えた。例えば、今日は気分がとても良い日だから明るい色の服を着るなど、人々は無意識的にその日の気分で色を選択し生活していて、この表現方法を用いて自己表現を行う人がいる。しかし、街を歩いているときすれ違う日本人の多くは、似通った服装をしているように見える。そのため、ファッションで「自分の色」を強く表現する人が少ないと感じる。流行りのコーディネート(例:Y2K・韓国風など)など大きな土台はあるが、その中の色までもがトレンドに縛られている。私が抱いた問題点は「なぜ日本人は自己表現が苦手なのか」だ。そこで、仮説を用いて考えていく。
① Cooperation is Required (協調性が強く求められる)
日本人の国民性で、強みでもある「協調性」だが、今回の研究では弱点になっている可能性が見えた。なぜなら、日本の義務教育では集団行動を多くの場面で強いられるからだ。例えば、運動会や校外学習などを通じてチームワークや集団としての責任、役割分担を経験する。その中で、集団の中で目立つことや、他の人と違った行動をすると冷たい視線を浴びることがあり、「いじめ」に発展してしまうこともある。このような事態を避けるため、集団の一部として行動することが求められる。そのため、自分自身を強く主張(表現)することが苦手なのではないかと考えた。これが仮説①だ。
② People are Shy(内気な性格の人が多い)
先ほど仮説①で、国民性の中から絞ると「内気」な人が多い傾向にあると感じる。なぜ内気な性格の人が多いかというと、[1]自分に自信がないからだと考える。そのため、表現したいと感じても「自分には無理だ、似合わない」と無意識のうちに考えてしまい、気づいたら無難なコーディネートを組んでしまっているのではないか。私も同様に、洋服店のマネキンが身に付けているアイテムに憧れを抱くこともあるが「私には似合わない」と、無意識のうちに自分を否定して諦めてきた。これが内気が原因の仮設②だ。
※勘違いを防ぐため、注釈を入れる。「カラフルだから自己表現ができている」「白黒の服しか着ないから個性がない」と伝えたいのではなく、自分の感情以外の理由で、着る服を決めている傾向が強いと感じた。よって、その原因を研究したいと考えた。たとえ着ている服が白黒だけでも自分自身が愛している色なら自己表現が出来ていると私は思う。
2.Conclusion(まとめ)
日本人が自己表現を苦手としている要因は、国民性が関連している可能性が高いことが分かった。そのため、自己表現を行う事に苦手意識が強い傾向がある。しかし、自己表現に慣れていない人が挑戦することは難しい。最初に自分の感情を色にして表現する。そして、その色を服装や日々の生活に取り入れてみる。これらを行うことで、本当の感情を表現できる第一歩になる!
次回の記事で今回の内容を深堀しながら、それぞれの色が持つ特性と他者に与える印象について書きたい。